ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

背伸び

昨日からなんとなくだるくて、アルバイトをする以外はずっと家にいました。ここのところ、ロイヤルホストと寿司屋を一日のうちに訪れたり、オセアニアスタイルのカフェで夕食にしたり、身の丈に合わないものを口にしていたせいかもしれません。未知の食材を…

Hey Siri

スマートフォンの電源が突然落ちます。電池残量が1%と表示されるところは、めったに見られません。残り一桁まで減ってしまえば覚悟できるのですが、ひどいときは13%くらいで画面が真っ暗になって、そのままこときれています。出先で乗換案内を調べている…

新宿はポール日和

昼寝から覚めると19時になっているのにがっかりしてふて寝をする夢から覚めると、まだぎりぎり夕方でした。必死さが伝わらないと家族が見たら言ったであろう速度で、私なりに急いで支度をして出かけ、閉店間際の伊勢丹に着きました。 本店に足を踏み入れるの…

マンネリズム

「いままでずっとこうしてきたから」ということだけを理由にして続けてきたものに、ふと疑問を抱くと、とたんにそれが無駄か苦痛であるように思われてきます。これまでに、発作的に200冊の漫画を売ったり、スポーツジムを退会したりしたのも、この精神の作用…

なにもしない

花火の打ち上がる20分間を待って、地べたに2時間、ぼうっと座っていました。マニキュアを乾かす数分間には耐えられないのに、なぜか平気でなにもせずにいました。狭い部屋でなかったおかげというのもありそうです。だから、ビーチでマニキュアを塗ったら、…

夏休みの宿題

小学生から高校生までがみんな学校に通い始めても、夏が終わっても、わが夏休みは続いてゆきます。私はいま、いわゆる人生の夏休みの夏休みにいるのです。勉強や旅行ができるのは大学生のうちだけでもないと、最も身近な人生の先輩たる両親が身をもって示し…

おいしいね

少し前に、両親が銀婚式を迎えました。高額な品物は受け取ってくれない控えめなふたりに、さりげないプレゼントにちょうどよいものを探しに行ったところ、駅ビルも百貨店も臨時休業日らしく閉まっています。あてもなく歩きながら、コーヒーメーカーを買って…

男だったら付き合いたい

恋バナなるものについていけない、成長の遅い中学生でした。反応にかわいげがないから、私をからかってくれる子はひとりもいませんでした。ちょっかいをかけられたくて「好きな人いるかも」と嘘をついてみたところ、だれだとお調子者がしつこく尋ねてくれた…

ぬくぬく

軽音楽部に所属してバンドを組んでいた3年間、歌詞を書くのは私の役目でした。いとしくなるほどへたくそな詞を書いていました。思春期につきもののかたくなさと自意識過剰と、根拠のない自信と不安とをもって発せられることばには、めちゃくちゃなのに迫り…

ホテルパシフィック

読めないくせに地図を眺めるのが好きで、昨夜は海沿いの道を西から東に指で追っていました。私の住む県はおもに、昼間は東京に出ていた人が帰ってきてまた出ていくための場所で、出かけ先にわざわざ選ばれるような人気者ではありません。湘南と呼ばれるあた…

恥じらい忘れたくないね

ひらログの読者が100人を突破しました。当ブログの開設から1ヶ月あまり、私の書くものを読んでくださる方は、いまや私の友だちより多いということになります。ことばを好いてくれる人がいるのは、この上なくしあわせなことです。いつもありがとうございます…

おかいもの的倒錯

ひとに一目惚れをしたことはありませんが、ものにはよくします。今度の相手はビニール製のポーチでした。彩度を落としたトリコロールカラーみたいな配色、太めのペンで描いたイラストがかもし出す、すっきりしているのにあたたかい雰囲気、右上にいるハイヒ…

サディスティックマッサージャー

マッサージクッションなるものが売れているらしく、そこらじゅうで見かけます。あれのマッサージが私はどうも苦手です。もぞもぞした動きがくすぐったくてだめなのです。 サンプルに出くわすと必ず手に取って、克服しようと試みるのですが、何度がんばっても…

クセになる

「はさむと飛び出す! クセになる!!」とパッケージに書かれたクリップが、これまでにLOFTで出会ったなかで最も強気な商品です。紙を挟む器具の虜になった自分はなかなか想像できませんでした。クセにならなかったぞと言ってやるために買って使ってみようか、…

悪の美学

ひさしぶりに映画を観ました。メインヒロインでないほうの美女に惚れ込んでしまったからには覚悟していたことですが、しあわせな終わりかたをしてくれませんでした。映画のなかでは、男も女も、私が好きになると破滅してしまいます。 主人公の愛する女を圧倒…

続・Tシャツ

脇腹に穴を開けてだめにしたお気に入りのTシャツに、取って代わる一枚を見つけました。以前のものよりたよりない風合いは気がかりでもありますが、そんなところがなおさらかわいく、やはり迷わず買いました。ベランダに干しているあいだに、風に吹かれてど…

夏痩せ

人体に必要な栄養素すべてをバランスよく含んだ食品は存在しないというのが科学的事実であるとはいえ、なぜでしょう、納豆さえ食べれば生命を維持できそうな気がしています。それで夏休みの朝食は、ごはんに納豆としらすをのせたものばかりです。ついでに野…

持たざるもの

手持ちの服が少ないため、私の暦に衣替えはありません。狭いクローゼットに、薄手のブラウスも、スーツもドレスも、ブルゾンもチェスターコートも、いっしょくたに吊るしてあります。四季を一望に収められるつくりです。制服は手元に残っていません。膝に穴…

すきま

麦茶を取るついでということにして、冷蔵庫のなかに頭をつっこんで涼み、警告音にしばしば叱られていました。扉をしばらく開けっぱなしにしていると、知らせてくれるのです。長年のつきあいで鳴らないぎりぎりのタイミングを体得し、最近ではだましだましご…

Tシャツ

脇腹に穴の開いたTシャツを着て、今日は人に会ったようでした。帰ってから母が教えてくれました。服装について考えたくない日、つまり週の半分くらいは着ていたお気に入りをだめにした私に、これからは思考と決断を迫る毎朝が待っています。 本日より部屋着…

祭りのあと

ひさしぶりに降り立った小さな駅は、夏祭りが終わったばかりだというのに、つつがなく平日の夜を運行していました。過去の日付を記したポスターや、散乱するごみが見当たらないのは好ましいことです。 祭りにも引き際の美学はあります。街も人も、名残惜しそ…

より上へ

思春期が終わりに向かう道筋は、上限を志向しなくなる過程でもありました。できるかぎり速く弾こうと躍起になることは、もうできません。もとを取ろうと、一皿になるべくたくさん盛りつけようとするのもやめました。それらはいかにも少年らしい、あまりに素…

夏休みの宿題をぎりぎりになって片づける子どもは、そのまま、徹夜でレポートを書く大学生になります。ノートパソコンの画面と対峙し、窓の外が白みはじめるのを椅子の上で見届けることになると予期しながら、この感じははじめてじゃない、と懐かしさをおぼ…

37℃

熱がありそうなら、測らないことです。ほんとうにつらいときと、すぐに休めるときは別です。熱があるかもしれないけれど、ないかもしれないし、まだがんばりたい、というときは、検温をしないことにしています。熱があるとわかった途端に、自分は具合が悪い…

アイスミルク・ラクトアイス

食べるのが遅いと、棒アイスを買って屋外で開けるにも覚悟が必要です。牛乳と砂糖を固めましたと言わんばかりの、ひたすら白くて甘いのをよく買うのですが、ガリガリ君をはじめとする氷菓より溶けるのが早いような気がします。食べ切るまえに必ず垂れてきま…

官能ジャズ

ピアノの先生にジャズのワルツを聴いていただいたところ、「若いね」「色気がない」「それじゃマーチよ」とさんざんほんとうのことをおっしゃって笑われ、真実を言われて傷つかねばならないほどの、おのれの腕前に傷つきました。 数日後、近所のCDショップで…

夏のせい

夏のせいでしょうか。期末レポートが残っています。靴下に穴が開きます。自転車のそこらじゅうががたついています。私のせいでしょうか。 われわれが、短気、軽はずみ、無気力、ふしだらであるのを、すべて自分のせいにされることに対し、夏は怒りをあらわに…