ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

ほんとうは造作なく声をかけたい

 仲のよい人が同じバスに乗り込んできたのに気づきながら、声をかけませんでした。一昨日のことです。なにごともなく逃げおおせたので、私の勝ちとします。降り口のところでうしろから肩を叩いたらびっくりしてくれて、たいへん満足しました。具体的にどのあたりかはわからないけれど、彼のほうが後ろに座っていたから、こちらの分が悪かった。すでにばれているのかもしれない、とどきどきしました。

 ごく親しい人をたまたま見かけても、ほとんど声をかけません。なんと言ってよいかわからないのです。予期せぬ事態に陥った私はポンコツです。ひとりの気分でいるのにだれかを見るのは、突発事故にほかなりません。

 こちらから声をかけられないとはいえ、声をかけてもらうのは嬉しいです。別れて数十秒はまだにやにやしています。それから一日中ごきげんでいられます。会った時間帯にかかわらず、間の抜けた「おはよう」などお返しします。