ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

アドラー先生のこと

 「超訳こども」と書かれた表紙につられて、アドラーのことばを少しだけ読みました。おとなには刺激が強すぎるように感じたのですが、こどもの胸にあれはすとんと落ちるのでしょうか。だいたいそのとおりだろうな、とは思いながら、じゃあやってみよう、には届きませんでした。わかるとできるは違うということを、数学の試験以上にはっきり見せつけてくれる一冊です。

 どこまでも正しく熱いアドラー先生には内緒で言い訳をすると、わかっていてもできないことはいくらでもあります。嫉妬を覚えるとき、こんなのセクシーじゃないな、とわかっていながら私は嫉妬します。おととい口走ったことを赤ペンで直したくなるときも、好まざる飲み会の誘いを断らないときも、なんにもならないとわかっていながら、そうするのです。わかっているのだから上等だと自分に言ってやることにしています。

 「どうしたらしあわせに生きられるか」について、彼の導き出した答えと、私のやりかたとは異なります。人生の大先輩が取った作戦は、ユニークなお手本のひとつでした。ただ、よいこ向けの内容ばかりを多分に含んでいたので、先生の言うとおりにしてみるのは難しそうです。